【レポート】WILL2023@オンライン: NPO法人こども未来(京都府京都市)を訪問しました
(1) 小規模認可保育園「こどもみらい園」
津山さんに施設の説明をしていただきました。
理事長のお子さんが医療的ケア児で預ける施設がなく、「お父さん会」の協力を得て施設の立ち上げに至ったことや、現状の課題(人材の確保や発信が不十分であること等)についてお話がありました。
施設は明るい雰囲気で子どもたちがのびのび生活しており、スタッフみなさんで楽しい場をつくっているように感じました。
タイミングよくお誕生日会にも加わらせていただき、子どもたちの笑顔が見られてこちらも幸せな気持ちになりました。
制度上、小規模保育園は0~2歳の幼児が対象ですが、医療的ケア児は5歳まで受入可能です。
特徴的なのは、健常児と医療的ケア児を同じ空間で保育しており、それぞれが思いやりの気持ちを育むことにつながっているとのこと。
施設の特徴や工夫していることとして、以下のことを教えていただきました。
・エントランスは重心児が大きなバギーでも入ってこれるように、大きめにスペースが確保されており、猛暑のなか外出が難しいので水遊びスペースにも使われています。
・お昼ごはんは現在、給食業者を使っていますが、地産地消や栄養面も考えて、地元の魚屋さん、鶏肉屋さんで食材を調達して保育園での調理に切り替える予定です。地域で認知してもらう意味でもよい取り組みだと思いました。
・児童がパニックになったときに気持ちを落ち着かせる部屋が設置されており、照明を落としてイルミネーションでリラックスできるよう工夫しています。
・オムツの無償提供(京都市では制度なし)で、親御さんの負担軽減になっています。
これらのように、医療的ケア児の受け入れを念頭において、さまざまな工夫をされていることがわかりました。
(2) 重心型放課後等デイサービス「sunny」
こどもみらい園から車で5分程の施設です。
石我さん、新保さんにお会いしました。
こどもみらい園と同じく、理事長のパパ友であり、取り組みに共感してくれている工務店さんが内装工事をされたそうです。
2023年4月開所後、初めての夏休み時期で、朝から児童が来られるため、体力的に大変だと話されていましたが、お二人とも子どもが好きでやりがいを持っておられることが伝わってきました。
音楽療法に力を入れていることや、視線入力(言葉がうまく発せないため視線を合わせて伝える方法)にも積極的に取り組まれています。
こども未来さんは、医療的ケア児の成長段階において切れ目のない支援を行うために、次の展開として相談支援事業や訪問看護事業mショートステイ事業の立ち上げをめざしており、「sunny」の施設内に相談支援事業と訪問看護事業が運営できるスペースも設けられていました。
訪問を通じて、医療的ケア児と家族のために事業を拡大したいという熱い思いが伝わってきましたし、WILL2023@オンラインを通して少しでもお役に立ちたいという気持ちになりました。
オンラインではわからない学びがたくさんあり、今後のミーティングに生かしていければと思います。
津山さん、石我さん、新保さん、木村さん、長谷川さんにはこのような貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
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