【レポート】WILL2023@オンライン:「定例オンライン会議(7) 」を開催しました

10/25報告 矢野


定例ミーティングは7回目で、あと2回しかない。

12月は1回目が成果報告会になるので、「いよいよまとめ・刈り取りの時期」と事務局・きむさん。

さらに、トレーニー・ファンドレイザーのみなさんは、成果報告会での“志金”調達計画の提案に向けて準備を重ねていく局面になった。


「社会を変える」計画、凸と凹の登録に向けては「変化の法則」と「相関図」と「 ロジックモデル」と「“志金”のつかいみち」を必ず載せるので、ブラッシュアップしていく段階という。

今回は「行きつ戻りつ」し、各図をブラッシュアップすることが中心の会になった。


前回、宿題に出した「ペルソナシート」と「ドナーピラミッド」について討議、その他の変更(ブラッシュアップ等)について確認した。

うりずんチームは、すでに寄付者などステークホルダーがいることから、ドナーピラミッドを先に作った(まっつん作)。

前回の会議からの2週間で打ち合わせを1回実施した。

うりずん・ななおさんからは、ロジックモデルと変化の法則の整合性をとるため、変化の法則の「社会環境」の図を変更した(図1)。

それをチームとして討議したいと報告。

理由に、ロジックモデルに(1) 利用者向け(制度内)、(2) 家族向け、(3) 専門家・同業者向け、(4) 地域向けの4つがあるが、(4) 地域向けにリンクさせるような内容で変化の法則を作り直したかった。


また、制度外の3つの新規プロジェクトを羅列するより、それらを包括するようなプロジェクト名が必要ではないかというきむさんからのアドバイスがあった。

そこで(2) (3) (4) を包括する仮プロジェクト名を「医療的ケア児と家族の〇〇〇〇プロジェクト」とした(図2)。

こうした変更について、きむさんは「行きつ戻りつしながらブラッシュアップされていく」という。


まっつん作のドナーピラミッド(図3)は寄付者の属性を落とし込んで作った。

特徴的なのは潜在的寄付者を3層に分けて表現したこと。

1番下の人が、本当に潜在的な人、上に行くほどリアリティがあるものになっている。

下から「テレビを視た人」や雑誌、新聞等で報道され知った人、名刺交換者、関係者の知人・友人、 WEBサイトの訪問者と、医療・福祉関係者が、1番のマス層で「最も潜在層」という設定をした。

中層にはSNSフォロワー、クリニック利用者、など「ちょっとリアリティある人。その上層に講座・イベント参加者、実習生、見学者と、だんだんアクションがある人・近寄ってきた人の配置にした。

潜在的寄付者層の上に(1)「単発寄付」層。その上に(2)「年1回・リピート寄付」層。その上に(3)「年複数・リピート寄付」、(4) 大口寄付、(5) 遺贈寄付とした。

賛助会員は年に1回が本来だが、複数回くれる人もいるので、それらを2つの層に分けた。

また「車の購入」など特定の目的の寄付者を「使途指定寄付者」とした。

協賛企業は、寄付ではなく広告費だが、事実上寄付的な意味合いがあるものだ。

年4回の広報誌に載せている。

遺贈寄付、マンスリー寄付はまだいないが、今後(3)「年複数・リピート寄付」の賛助会員・年複数はマンスリーに誘えると想定。

大口寄付者で一番多いのは「理事長の友人・知人」とのことだった。


ななおさんは、整理してみると現状はこうなんだなと思うと同時に、新しいプロジェクトにも巻き込みたい。

しかし同時に今までの基本的な支援の部分にもマンスリー寄付が必要と思っている。

その両方をどう見せていくのかが課題だという。

この点をきむさんは「財布が2つできる」ことで、継続にも使えるし、それぞれにマンスリーがある方法もある。

さらに時期を分けてキャンペーンする方法もあるとコメントした。


「“志金”のつかいみち」からすると、200万円を1年間かけてどう集めるかという計画作りをトレーニー・ファンドレイザーで考えてもらう形になるという(図4)。

さらにこの後、ペルソナシートを作ってもらうと、実際にマンスリーサポーターに至るまでどう階段を登ってくのかの物語が出てくる。

その時に「この階段が飛んでいるな」とか「ここには新しい取り組みが必要だな」というのが出てくる。

ドナーピラミッドとペルソナシートも行きつ戻りつするものだとコメントした。


次に「こども未来チーム」について、がーくんからロジックモデルの変更の報告。

悩んでいるのは「医療福祉事業所」向けのところがなかなか落とし込めないこと。

仮に落とし込んでみた段階で、チームで検討したいと報告(図5)。


“志金”のつかいみち(図6)だが、全体で500万になった。

積み立て(200万/年)は医療型ショートステイの建設では2億円必要で、そのうち5年間で1000万は寄付で集めなければならない。

だから年200万の積み立てが必要となった。

もう少しみんなで考えたいと報告した。

これについてきむさんは、寄付文化がないという日本の風土の話ともつながるが、「寄付を集める側に自信がない」ことがあるという。

自分たちの解決策を自信を持って提案できないと、それは寄付者にも伝播する。

自信を持てるようにしていきたい。ブラッシュアップしたいところ、という。


宿題は「ペルソナシート」から取り組んだ。

2回ミーティングをやり、寄付者の情報を聞いた。

これまで既存の寄付者がそんなにいない。

「こんな人」想定で3人ぐらい考えました(ふみ67歳、大智37歳、里穂34歳)。


ふみは、京都に愛着がある女性という想定、もともと看護師、負けず嫌い、経済的には年収200万の年金⇒年1万円のマンスリーに。


大智は、現役の医師・福祉関係者を想定、郷土をよくしたい、問題意識を持った人→高額寄付(マンスリーとは違うカテゴリー)。


里穂34歳は、保育士で子どもと接する人、医療的ケア児の存在は知っているけど問題意識は共有している→SNSから会員(単発寄付)→徐々にマンスリー寄付者に。


きむさんからは、3人はいい設定だと思う。

「医療・福祉」「京都」「子ども」というテーマで仲間づくりを始めた設定だ。


がーくんから「医療関係者は寄付者層にできるのか」の質問に、うりずん・あづまさんは「理事長の個別の関係性が来ていることが多い。つながりのない医師からはほとんと寄付はない」という。

さらに一般の人の寄付の契機は、テレビ(NHK)での資金がない話の放送と経験を話した。

こども未来とうりずん&ファンドレイザーの寄付実績についての経験談が話された。


事務局・こゆきさんからは、うりずんの潜在的寄付者が3層もあったことなどから考えると、寄付実績がない団体にとっては、 寄付をいきなりする前の段階の人をどれだけ増やせるかというのも、階段を登ってもらうためには大事だったりする。

まず接点を増やす、寄付に至る人をどう増やすかもあるとコメントした。