【レポート】WILL2021@オンライン:「振り返り会&懇親会」を開催しました

「JPBVソーシャルビジネス支援プログラム2021@オンライン」にトレーニーとして参加しました山口です。


今回は、最後の定例ミーティングとなります「振り返り会&懇親会」です。

振り返り会はJPBVの江上広行さんによる進行の元、「アフターアクションレビュー」という方法でこの半年間を振り返りました。

私自身は初めて知った方法でしたが、元々はアメリカ軍が用いた振り返り手法の一つで、計画と実際のずれを可視化し、その原因と対策を考えることで次に活かしていく考え方だそうです。


振り返りは、3つの支援先チームごとに順番に行いました。

まず支援先、ファンドレイザー、トレーニ―の各人が本プログラムに参加した意図を思い返し、それに対する自己評価(10点満点、うまくいったこと・がんばったこと、もっとやりたかったこと・やりなおしたいこと)を発表していきました。


トレーニーやファンドレイザーからは「(変化の法則やロジックモデル、寄付募集などの)事前準備をもっと行っておけばよかった」、また、支援先からは「ミーティングでファンドレイザーやトレーニ―から通常業務では思いつかなかったことが聴けてよかった」など、さまざまな意見が挙がりました。


その後、各人の言い残しがないことを確認し、江上さんからは次の問いかけがありました。

「本プログラムに参加してできたことも、できなかったこともいろいろありましたが、すべての出来事は、未来への準備として必要なことでした。その教訓を手にしたいま、すっきりとプログラムを完了しますか?」

3チームとも、全員の「YES」を確認することができました。


最後に、江上さんから「これからのみなさんは、未来の白紙のキャンパスに何を描きますか?」という問いかけがあり、全員でそれぞれの思いをシートに記入しました。

「本プログラムの経験を人に伝える」「決まった計画を実行する」など、前向きな意見が多かったです。


振り返り会終了後には、懇親会を開催しました。

オンラインでの懇親会は初めてだったので、新鮮な感じがしました。


スタート時の支援先を決める最終選考から思い返しますと、自身としてはソーシャルビジネス支援の経験がなかったこともあり、ミーティングに参加して内容を把握することに必死の半年間でした。

各支援先からは、社会課題を本気で解決したいという思いを強く感じ取ることができました。

本プログラムは終了しますが、3つの支援先はこれからが「スタート」ということもあり、今後ともぜひ応援のほど、よろしくお願いします。

チームもこれで解散となることはさみしい思いもありますが、それぞれが次のステージに進むということでもあります。

約半年間、みなさん大変お疲れ様でした。

以上で報告記事とさせていただきます。


【参考】WILL2021@オンライン:参加金融機関職員(トレーニー)の声(計6名)


●男性(社会人経験14年) ※半年間の参加時間数:約50時間

支援先3団体共通して、社会を変えたいという熱い気持ちが伝わった。業務では決算書によって融資判断することが多いため、本プログラムに参加することでソーシャルビジネスへの視野が広がると思う。

●男性(社会人経験12年) ※半年間の参加時間数:約30時間

「変化の法則」でBADがGOODに変わる、変えることが印象に残っている。地域の社会課題解決に向けた取り組みを知り、金融機関としての役割を発見することができた。

●女性(社会人経験11年) ※半年間の参加時間数:約60時間

ソーシャルビジネスの活動にかける思いを資金に換えるために、思いを見える化して翻訳する方法を知った。また、ソーシャルビジネスの常識や仕事のやり方が、地域の人たちや支援者の認識とは異なる部分があると感じたが、お互いに歩み寄り、考えをすり合わせることで、より理解を深めて連携することができた。他の金融機関から参加する職員とも交流することができた。

●男性(社会人経験4年) ※半年間の参加時間数:約90時間

ソーシャルビジネスの中には、困難な状況でも事業を全うしようと苦戦している団体が多くあることを本プログラムで知った。地域が抱える社会課題について理解や関心を深め、実情を知る機会になった。

●男性(社会人経験5年) ※半年間の参加時間数:約60時間

「日本の困りごとは複雑」であり、地域のソーシャルビジネスのみなさんは、その複雑な困りごとに限られたリソースで立ち向かっている。ソーシャルビジネスの置かれている環境や実態を、実際に伴走支援しながら腹落ちして理解することができた。

●女性(社会人経験11年) ※半年間の参加時間数:約40時間

ソーシャルビジネスが解決に挑む社会課題は一朝一夕に解決できないものがほとんどであり、資金源を多様化すること・多様な機関と連携して取り組むことが重要であると実感した。長期的な伴走支援の必要性や意義を体感する貴重な機会であるとともに、伴走支援者だからこそできる第三者的視点で団体の課題点や新たな取り組みを提案する経験を実践的に学ぶことができた。